イタリアフィレンツェからエンポリへ向かう古びた長距離列車の
車窓は一面の真っ赤なポピーの歓迎に遭遇する
しばらく 眩しいぜとつぶやきながら進むと
つぎの歓迎は、楚々したマーガレットの大群が私ら遠方からの
旅行者をぺっくりさせる
これがイタリア人のおもてなしの
シチュエーションなのかー
隣のアメリカ人はキャーキャー騒いどった
その頃通貨は「リラ」だったよ
いつの話さ
イタリアのお土産用のノートや便箋には
必ず真っ赤なポピーと白いマーガレットがモチーフになってるとゆー
謎が解けたよ、この無意味にも思える圧巻の車窓のイメージは
私にポピー柄の便箋を買わせようとしたのか
モチロン購入しました
で、この行先「エンポリ駅」はトスカーナ地方の皮革生産地のただ一個の入口である
小さな駅でスタッフと下車して空を見つめながら佇んでいると
コンチェリエ(工場)の社長がベンツで迎えに来たよ
イタリア人がなんでベンツなんだよー
フェラーリで来いよっつーの
上記赤い花のイメージの根元でございます。
長すぎた話だね
作品上部の青いクロコダイルは見上げたトスカーナの空
赤く列なるポピーはトスカーナのイタリアレザーとは全く関係のない
南アフリカからやってきたオーストリッチのレッグ
渋くて深いよい赤です
白い小花はただのアクセントで
深い意味はありません(素材はシープ)
イタリアフィレンツェからエンポリへ向かう古びた長距離列車の